2008年9月18日 (木)

20世紀の幽霊たち

『ハートシェイプト・ボックス』の作者ジョー・ヒルのデビュー短編集『20世紀の幽霊たち』(2005)の邦訳が先日出版されました。

三冠(ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞)受賞したのも納得な、素晴らしい作品集です。

実父スティーヴン・キングは2001年、自身の短編集に『失われた(も同然の)技術を実践していくことについて』というタイトルの序文を書きました。ここで挙げられている技術とは、「短編小説」のことです。

大丈夫だよー、失われていないよーとこれを読んで思いました^^。

何度も父親に言及するのも失礼(単独で評価されて当然の作品集ですし)なのですが、父親譲りだなーと思ったのがサービス精神に溢れた巻末の「収録作品についてのノート」、そして仕掛けが施された巻頭の「謝辞」。

中でも私のお気に入り作品は「ポップ・アート」

ユダヤ系の12歳の少年アート(身体は風船で出来ている)との友情の物語です。(いえ、名前が理由で気に入っているわけではありませんよ^^;)

映像化されたらしく、その写真が作者の公式サイトに掲載されていました。

http://joehillfiction.com/?p=341

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2008年8月26日 (火)

わーいっ!

フレドリック・ブラウン『天の光はすべて星』復刊です!

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2008年6月16日 (月)

水源

Jonathan: Books? You phony. I read more books than you do.

Sandy: I'm going to start. I'm reading The Fountainhead.

J:The Fountainhead?  What's that?

S:It's her favorite book. You ever hear of Jean Christophe?

(Jules Feiffer:Carnal Knowledgeより)

"I been Ayn Randed,"(Paul Simon:"A Simple Desultory Philippic" より)

というわけ^^;で、なにかとアーティと縁深い(人生の数年間を無駄にさせたエピソードも込みで^^;)アイン・ランドの『水源』、半年以上かかって、図書館から何度も再貸出受けて今日読み終わりました。あー持ち運ぶの重かった。

物語はかなり分りやすく進んでいきます。

思想小説なので、登場人物が長々と演説をぶつ場面が何度か出てくるのですが、小説としてもう少し上手く処理できなかったのかなぁ。

主要登場人物たちがあまりにもわざとらしい造形なのに対して(悪役の○○はかなり魅力的)、ちょっと脇の人たちが魅力的でした。電気技師のマイク・ドニガンとか。

しかし冒頭、『水源』(邦訳2段組1000ページ)の次にジャン・クリストフ(全10巻)を薦めるスーザンはとりあえず鬼だと思う。

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2008年4月22日 (火)

またジーヴス

読みました^^

今回は『ジーヴスと恋の季節

若旦那バーティー・ウースターが今回訪れるのは他人のとはいえ「五人のおば上」の集う館。しかもバーティーは旧友で間抜けなイモリ愛好家フィンク=ノトルを名乗って滞在しなければいけません。自らがフィンク=ノトルの婚約者と結婚する運命から逃れるために。

そしてそこに、バーティーを名乗るフィンク=ノトルもやって来て…

バーティーは館や村、ロンドンを激しく行き来しながら、総計8人、4つのカップルを修復させようと必死に努力します。もちろん無駄に^^。

今回も楽しみましたが、若旦那バーティーが、途中でジーヴスが選んだある直接的な手段に怯えるシーンがとても楽しかった。そして結末も衝撃的です。あの後どうなったのだろう。

スティーヴン・キングの「ダークタワーシリーズ」の元ネタともなったブラウニングの詩、『童子ローランド、暗黒の塔に至る』が繰り返し引用されるのも楽しみました^^

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2008年1月19日 (土)

シャーリイ・ジャクスン

作「ずっとお城で暮らしてる」が昨年創元推理文庫より復刊されました。今回の直木賞受賞作家、桜庭一樹さんが復刊に尽力したらしいです。(今回のニュースを見て、この方が女性だと初めて知りました^^; 作品は読んだことないです)

(以前の学研ホラーの版から)改訳されてますけど、『お茶でもいかがとコニーのさそい、毒入りなのねとメリキャット』の一節を知る人は多いと思います。

砒素による一家死亡事件の後、その犯人と村人から目される美しい姉コンスタンス(コニー)と、語り手である妹メリキャット(メアリ・キャサリン)は、閉じた世界で楽しく幸せに暮らしている。そこに外部から、二人の従兄と名乗る男性が入り込んできて……

たたり(山荘綺談)」とこの作品が彼女の代表作とされています。

私の一番好きな作品は短編集「くじ」です。(ちなみにスティーヴン・キングが「しなやかな銃弾のバラード」中でこの作品のネタばれをしています。ご注意を)

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2007年12月31日 (月)

もうひとつ

Brown2

珍しいものではありませんが、これもちょっと見せびらかし。

・Martians and Misplaced Clues: The Life and Work of Fredric Brown(未読^^;)

・From These Ashes: The Complete Short Sf of Fredric Brown

・Martians and Madness: The Complete Sf novels of Fredric Brown

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2007年12月30日 (日)

なんとなく自慢

フレドリック・ブラウンのFredric Brown in the Detective Pulps(Mcmillan社刊)中、これまで入手したもの

Brown 

・Homicide Sanitarium 1984

・Before She Kills 1984

・The Freak Show Murders 1985

・Thirty Corpses Every Thursday 1986

・Pardon My Ghoulish Laughter 1986

・Selling Death Short 1988

全然読んでいないので宝の持ち腐れですが、手放すつもりはありません(^^。自慢見せびらかし写真です。(羨ましがってくれる人がいるかどうかは不明ですが)

ミステリに、これほど未訳のものがあるとは知りませんでした。誰か訳してくれないかなぁ。

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2007年12月21日 (金)

季節ネタ

ご存知の方も多いと思うけど、クリスマスにちなんでキャロル動画を^^;

Carol of the old ones

http://youtube.com/watch?v=1ftld7Ohojg

(グロテスクなイラストも出てきます。ご注意。でもラストのおねむくとぅるーちゃんがかわいい^^)

元曲の歌詞をちゃんと聞いたことがあまりないので、こっちの歌詞で定着してしまいそうです…(^^;;

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2007年12月13日 (木)

"the fluffiest I'll go"

アーティが呼ぶ「ジーヴスシリーズ」を、月に1冊ずつ購入して読むのがこの頃の楽しみです。

最近読み終えたのは第4弾「ウースター家の掟

ウースター家の掟第一条とは「汝、友を落胆させるべからず」で、第二条は「汝、女性の求愛を拒絶するなかれ」だそうで、この掟に従った結果、主人公の若旦那バーティー・ウースターはどんどん危機的状況へと追いこまれていきます。

これまで読んだジーヴス物は全部面白かったけど、この作品が今のところ一番好き。読みながら何度か声を出して笑ってしまいました。万能で完全無欠の執事ジーヴスの弱点が明らかになるシーンや、色々あってもダリア叔母さんはバーティーを大切に思っていることが明らかになるシーン。読みどころがいっぱいです。

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2007年12月12日 (水)

ハートシェイプト・ボックス

ジョー・ヒル作の長編ホラー小説「ハートシェイプト・ボックス」(小学館文庫)読了

邦訳が出るのはこの作品が最初ですが、彼は10年のキャリアを持ち、デビュー作の短編集でブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞を受賞したとのこと。こっちも翻訳されないかな。

この長編は、「いいやつのひとり、父さんに。」捧げられています。

ところで彼の父親とは、。顔もそっくりで笑えます。そして同じジャンルで、『実力で』その地位を獲得したのが素晴らしい。

54歳のロックスターを主人公に据えたこの作品で、思わず笑ってしまった一節がこちら。

若い愛人とのやりとりで

「ずいぶん思いやりがある人でなしだこと」

「思いやりが欲しかったら、ジェイムズ・テイラーとフ**クしにいけ」(一部字を伏せてみました^^;)

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